オピニオン
検査と評価
白土 邦男
1
1東北大学医学部第1内科学教室
pp.112
発行日 1997年2月1日
Published Date 1997/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902981
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診断と治療という言葉があるように,医療の分野では両者は密接な関係にある.診断がなされた後に治療が選択されるわけであるが,その治療が適切で,病状の改善が得られることも診断の正しさを裏づける.
診断には病名だけでなく,その重症度,病期,病因も含まれる.診断のためにはいろいろな臨床検査が行われるが,診断は病歴の聴取から始まるのが本筋である.この病歴は医師の経験と知識によってその価値がいかようにも決まる.情報豊かな病歴と内容に乏しい病歴がある.優れた病歴は値千金である.
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