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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 2002
3.新しい検査法と診断法
Consensus Net Meeting on Dermoscopy 2000
Report of Consensus Net Meeting on Dermoscopy 2000 and The 1st World Congress of Dermoscopy
斎田 俊明
1
,
小口 真司
1
,
宮嵜 敦
1
,
田中 勝
2
Toshiaki SAIDA
1
,
Shinji OGUCHI
1
,
Atsushi MIYAZAKI
1
,
Masaru TANAKA
2
1信州大学医学部皮膚科学教室
2慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Shinshu University School of Medicine
2Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
キーワード:
ダーモスコピー
,
デルマトスコープ
,
Consensus Net Meeting
,
2段階診断法
,
メラノーマの正診率
Keyword:
ダーモスコピー
,
デルマトスコープ
,
Consensus Net Meeting
,
2段階診断法
,
メラノーマの正診率
pp.90-96
発行日 2002年4月10日
Published Date 2002/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903936
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ダーモスコピー(DMS)はdermatoscopyなどとも呼ばれ,色素性皮膚病変の無侵襲な診断法として注目されている.DMSの用語の統一,所見の意義,診断の信頼性などを明らかにするために,インターネットを介した国際的な検討会がConsensus Net Meeting on Dermoscopy 2000(CNMD 2000)と名づけられて2000年夏から秋にかけて開催された.世界の40名のエキスパートが,イタリアの学会事務局から送信された108例の色素性病変のDMS画像を,今回提案された2段階診断法によって検討し,そのDMS所見と診断を返信した.このCNMD 2000の結果は2001年2月にローマで開催された第1回世界ダーモスコピー会議にて報告され,討議された.今回の2段階診断法にて90%以上の正診率でメラノサイト系病変か非メラノサイト系病変かが判別され,第2段階のメラノーマ検出についてはpattern analysis(2000)にて感度83.7%,特異度83.5%という優れた成績が得られた.
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