今月の主題 ウイルス肝炎ABC
ウイルス肝炎の臨床
輸血後C型肝炎よりみたHCV感染の経過
古賀 満明
1
,
猪口 薫
1
,
矢野 右人
2
1国立長崎中央病院消化器科
2国立長崎中央病院臨床研究部
pp.458-462
発行日 1993年3月10日
Published Date 1993/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902018
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●輸血後C型肝炎の潜伏期は,5〜6週に発症するものが最も多いが,2週以内の早期発症例も約5%存在する.
●発症時より,HCV抗体陽性者が約1/3存在し,必ずしもHCV初感染を確認できない例がある.
●GOT,GPTが多峰型を示し,遷延化する例が多いが,5〜10年と比較的短い期間に肝硬変,肝癌へ進展する例もある.
●第二世代HCV抗体スクリーニングにより,輸血後C型肝炎の激減が予測される.
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