今月の主題 ウイルス肝炎ABC
ウイルス肝炎の臨床
散発性C型急性肝炎の実態と臨床
加藤 道夫
1
,
益沢 学
1
1国立大阪病院消化器科
pp.463-465
発行日 1993年3月10日
Published Date 1993/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902019
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●最近6年間の散発性急性肝炎でのA型,B型,非A非B(C)型の比率は5:2:3である.
●散発性C型急性肝炎の診断は,発症後早期の第二世代HCV抗体あるいはHCV-RNA陽性,C100-3抗体陰性によりなされる.
●散発性C型急性肝炎発症後1カ月の時点でのC100-3抗体陽性率は10〜35%,第二世代HCV抗体陽性率は約70%である.
●HCV-RNAはC型急性肝炎発症時すでに強陽性であり,次第に減少する.
●C型急性肝炎慢性化例ではALTが多峰性のパターンを示し,HCV-RNAが持続陽性となる.
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