今月の主題 HCV
病態解説
HCV感染の自然経過
入橋 弘
1
,
浜田 るみこ
1
,
矢野 右人
1
Hiroshi YATSUHASHI
1
,
Rumiko HAMADA
1
,
Michitami YANO
1
1国立長崎中央病院臨床研究部
キーワード:
自然経過
,
HCVゲノタイプ
,
HCV-RNA量
Keyword:
自然経過
,
HCVゲノタイプ
,
HCV-RNA量
pp.1105-1109
発行日 1993年10月15日
Published Date 1993/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901702
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C型慢性肝炎患者の大多数は,症状を有さず,緩徐に進行する.しかし,その長期経過,予後はB型慢性肝炎患者と異なり,自然治癒することなく,長期的には,肝硬変,肝癌へと進展する予後不良の疾患である.現在,C型肝炎ウイルスの研究として,HCVゲノタイプとHCV-RNA量が注目されているが,現時点では,これらの両因子とHCV感染の自然経過,予後との関連は明確でない.[臨床検査37(10):1105-1109, 1993]
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