今月の主題 よくわかる水・電解質と酸塩基平衡
水・電解質異常の診断から治療まで
肝硬変と水・電解質異常
北岡 建樹
1
1望星病院
pp.804-807
発行日 1992年5月10日
Published Date 1992/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901499
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
1)肝硬変に見られる体液・電解質異常は,浮腫,腹水,低ナトリウム(Na)血症,低カリウム(K)血症,各種酸塩基平衡異常がある.早期に発見し,適切な処置をとることが大切である.
2)腹水の成因としてunderfilling theoryとoverflow theoryに大別されているが,浮腫の原因となる局所性因子と全身性因子が複雑に関係している.近年注目されている治療法としてLeVeen shuntによる方法がある.基本的には安静,減塩食,利尿薬により過剰のNaを除去することである.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.