今月の主題 水電解質・酸塩基平衡の調節とその異常
疾患と水電解質・酸塩基平衡の異常
肝硬変にみられる水電解質・酸塩基平衡の異常
山門 実
1
1三井記念病院健康管理科
pp.1926-1928
発行日 1994年9月10日
Published Date 1994/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902953
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●肝硬変では水利尿障害に基づく希釈性低ナトリウム(Na)血症,低クロール(Cl)血症,総交換性カリウム(K)の減少による低K血症,代謝性ならびに呼吸性アルカローシスがしばしば認められる.
●浮腫・腹水の治療として使用する利尿薬もこれらの異常を助長する.
●腹水の治療は安静臥床,減塩を基本とし,抗アルドステロン薬を中心にループ利尿薬を追加する.薬物療法に抵抗性の症例には体外循環療法も考慮する.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.