特集 診て考えて実践する―水・電解質管理と輸液
症例から水・電解質異常を考える
肝疾患患者の水・電解質管理
瀬古 裕也
1
,
角田 圭雄
1
,
伊藤 義人
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科消化器内科学
pp.316-320
発行日 2014年2月10日
Published Date 2014/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107332
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ポイント
◎肝硬変では膠質浸透圧低下,門脈圧亢進,動静脈シャントの増加から腹水が生じる.
◎腹水による有効循環血漿量低下により腎での水・Na再吸収,K排泄が促進され低Na血症,低K血症となる.
◎低Na血症は予後にも影響するため積極的に補正が必要であるが,治療に際して細胞外液量減少型か,細胞外液増加型かの見きわめが重要である.
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