今月の主題 水・電解質と輸液
輸液の原理・原則
薬剤による水・電解質異常
深津 敦司
1
,
田中 芳徳
1
1京都大学医学部附属病院腎臓内科
pp.1829-1832
発行日 2003年11月10日
Published Date 2003/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102264
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ポイント
・電解質異常はさまざまな薬剤の投与によって起こりうる.
・ループ系利尿薬は最も強力なNa再吸収の抑制を示し,Kは喪失傾向,Caについても喪失傾向がある.
・サイアザイド系利尿薬は中等度のNaの再吸収を示し,低Na血症を生じやすく,Caは排泄を抑制する.
・スピロノラクトンはK保持性利尿薬で,時に高K血症を呈するが,利尿効果は弱い.
・利尿薬以外の薬剤でも電解質異常をきたすものがあるが,患者の状態をよく把握したうえでその原因を考える.
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