今月の主題 内科医のための小児診療のコツ
主な症状・疾患の診療の要点
チック・心因反応
赤坂 徹
1
1埼玉医科大学・小児科学教室
pp.1378-1381
発行日 1990年8月10日
Published Date 1990/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900352
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●分類
チック(ticまたはhabit spasms)とは,不随意的,突発的,急速・反復性,非律動的,常同的な運動または発声をいう1).
DSM-III-R精神障害の分類と診断の手引によると,その症状から運動性チックと音声チックに分け,経過から一過性,慢性に分類される(表1).また,汚言を伴う特異な不随意運動疾患はGuillesde la Touretteによってトレッテ症候群として1885年に発表された2).いずれも21歳以下の発症で,小児期に特有の疾患であると考えられる.
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