今月の主題 内科医のための小児診療のコツ
主な症状・疾患の診療の要点
発疹・湿疹
向山 徳子
1
1同愛記念病院・小児科
pp.1376-1377
発行日 1990年8月10日
Published Date 1990/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900351
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小児の日常の診療で発疹症に遭遇することはきわめて多い.しかし,その正確な診断は困難なことが少なくない.発疹をきたす疾患は表のように数多く,ほとんどあらゆる疾患の経過中に発疹が生ずるということを念頭におかなければならない.
発疹症の多くは特別の処置を必要としないことが多いが,川崎病のように全身状態が問題になるものや,アトピー性皮膚炎,薬疹など,アレルギー性の発疹も多く,これらを総合的に診断する眼をもつ必要がある.
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