特集 どこでもみれる?—コモンディジーズとしての感染症アップデート
どこでもみれる? 5類感染症
カルバペネム耐性腸内細菌目細菌による感染症の診断・治療—感染症と定着をいかに区別するか?
小野 大輔
1,2,3,4
1埼玉医科大学総合医療センター感染症科
2埼玉医科大学総合医療センター感染制御科
3Case Western Reserve University
4Cleveland VA Medical Center
3Case Western Reserve University
4Cleveland VA Medical Center
キーワード:
薬剤耐性菌
,
カルバペネム耐性腸内細菌目細菌
,
CRE
,
カルバペネマーゼ産生腸内細菌目細菌
,
CPE
Keyword:
薬剤耐性菌
,
カルバペネム耐性腸内細菌目細菌
,
CRE
,
カルバペネマーゼ産生腸内細菌目細菌
,
CPE
pp.442-445
発行日 2024年3月10日
Published Date 2024/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229455
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Point
◎カルバペネム耐性腸内細菌目細菌(CRE)とカルバペネマーゼ産生腸内細菌目細菌(CPE)の定義,違いについて理解する.
◎検出されたCREが感染症の原因菌であるのか,感染を引き起こしていない定着であるのかは,臨床経過から判断する.
◎CREが検出された場合には,感染対策およびカルバペネマーゼ産生の確認検査を実施する.
◎薬剤耐性菌の診断・治療について考えるときには,海外との疫学や使用できる抗菌薬の違いについても考慮する.
◎治療が難しい薬剤耐性菌であるCREによる感染症の診療においては,感染か定着かの判断やソースコントロールなどの一般感染症診療における原則はより一層重要である.
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