Special feature 耐性菌の最新動向・感染対策とAST
■耐性菌の最新発生動向と感染対策のポイント
❻カルバペネム耐性腸内細菌目細菌(CRE)
原田 壮平
1
1東邦大学医学部微生物・感染症学講座 准教授
pp.265-270
発行日 2023年10月15日
Published Date 2023/10/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000425
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
カルバペネム耐性腸内細菌目細菌(carbapenem-resistant Enterobacterales:CRE)はICTが医療機関内での拡散防止に注力すべき多剤耐性菌の一つである。腸内細菌目細菌とはブドウ糖を発酵的に分解し,オキシダーゼ試験が陰性の通性嫌気性のグラム陰性桿菌の総称であり,そこには多くの菌種が含まれるが,CREの検出頻度からみると肺炎桿菌,Enterobatcter属菌,大腸菌が主なものである。本稿ではICTがCREの拡散防止策を考える上で必要となるCREの微生物学的及び臨床的な特徴も含めた形で概説する。
Copyright © 2023, Van Medical co., Ltd. All rights reserved.