特集 どこでもみれる?—コモンディジーズとしての感染症アップデート
どこでもみれる? 5類感染症
新型コロナウイルス感染症 5類化以降の治療
忽那 賢志
1
1大阪大学大学院医学系研究科感染制御学
キーワード:
新型コロナウイルス感染症
,
COVID-19
,
抗ウイルス薬
,
抗炎症薬
Keyword:
新型コロナウイルス感染症
,
COVID-19
,
抗ウイルス薬
,
抗炎症薬
pp.436-440
発行日 2024年3月10日
Published Date 2024/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229454
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Point
◎新型コロナウイルス感染症の治療法は,ウイルス増殖期に抗ウイルス薬を,炎症反応が過剰に起こる時期に抗炎症薬を使用することが重要である.
◎現在,重症化する感染者の割合は激減しており,複数の抗ウイルス薬(レムデシビル,モルヌピラビル,ニルマトレルビル/リトナビル,エンシトレルビル)が承認されている.また,重症例ではデキサメタゾン,バリシチニブ,トシリズマブなどの抗炎症薬が使用される.
◎治療の有効性は,オミクロン株の拡大やワクチン接種の進展により変化しているため,最新の臨床研究に基づく治療法の適用が必要である.
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