特集 ちょっと待って,その痛み大丈夫?—“見逃してはいけない痛み”への安全なアプローチ
各論—こんな痛みには要注意!
慢性の腹痛—機能性消化管障害
水本 潤希
1
1東京大学大学院医学教育国際研究センター医学教育学部門
キーワード:
患者医療者関係
,
機能性消化管障害
,
中枢介在性腹痛症候群
,
慢性腹痛
Keyword:
患者医療者関係
,
機能性消化管障害
,
中枢介在性腹痛症候群
,
慢性腹痛
pp.1672-1676
発行日 2022年9月10日
Published Date 2022/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228482
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Point
◎慢性腹痛の診療には,良性疾患を見抜くスキルと,機能性疾患を適切に診断し治療的な患者医療者関係を構築するスキルが必要である.
◎長期間(典型的には6カ月以上)持続する腹痛で,食事や排便との関係に乏しく,疼痛により日常生活が制限されている場合,中枢介在性腹痛症候群を疑う.
◎良好な医療者患者関係に立脚した,認知行動療法(あるいはそれに準じる診療)と適切な薬剤治療の組み合わせが,機能性疾患のマネジメントに必須である.
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