特集 外来で役立つAha!クエスチョン—この症状で、次は何を聞く?
腹部
慢性の腹痛
水本 潤希
1
1東京大学大学院医学教育国際研究センター医学教育学部門
キーワード:
Carnett's sign
,
前皮神経絞扼症候群
,
ACNES
,
pinch sign
,
腹壁痛
Keyword:
Carnett's sign
,
前皮神経絞扼症候群
,
ACNES
,
pinch sign
,
腹壁痛
pp.2022-2026
発行日 2021年11月10日
Published Date 2021/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227915
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
症例
35歳女性
現病歴 2年前から右下腹部痛があった.痛みは気にならないこともあれば,体を動かす,特に寝ている状態から起き上がるときに出現することもあった.ここ数カ月間は,一日中ずっと右下腹部に違和感があり,生活に支障のない痛みではあるものの煩わしさを感じていた.食事摂取や睡眠による疼痛の変化はない.知り合いの胃癌が判明したことがきっかけで,もしかしたら自分も何か悪い病気なのではと思い,外来を受診した.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.