特集 血液疾患をプライマリ・ケアではどこまで診て,どのように専門医と連携をとるべきか?
専門医の診断・治療後に一般内科医,プライマリ・ケア医との連携を行う場合
造血不全(MDS・AA),ITPに対してプライマリ・ケア医が実施できる治療・経過観察
町田 真一郎
1
1東海大学医学部付属病院血液腫瘍内科
キーワード:
骨髄異形成症候群
,
再生不良性貧血
,
特発性血小板減少性紫斑病
,
輸血のトリガー値
Keyword:
骨髄異形成症候群
,
再生不良性貧血
,
特発性血小板減少性紫斑病
,
輸血のトリガー値
pp.2198-2201
発行日 2021年12月10日
Published Date 2021/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227958
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Point
◎骨髄異形成症候群は,高齢者の発症頻度が高いため専門施設への通院が困難な例も多く,輸血,感染の初期対応,ネスプ® 投与などをプライマリ・ケア医へ依頼するケースが想定される.
◎再生不良性貧血においては,感染,輸血以外にシクロスポリンによる腎毒性,高血圧をフォローし,再発や他疾患への移行にも注意する.
◎特発性血小板減少性紫斑病では,ピロリ菌除菌,ステロイド長期投与と脾摘に伴う合併症のフォローが重要である.
◎3疾患とも輸血を必要とすることがあるが,それぞれの症例に応じた輸血のトリガーを血液専門医と相談して決定する.
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