特集 腎疾患—エキスパートへの質問で学ぶ診療のキホンと最新情報
腫瘍・血液疾患とその周辺疾患と腎臓
Castleman病,TAFRO症候群,POEMS症候群の診断と治療について最新の情報を教えてください
中世古 知昭
1
,
大和田 千桂子
1
,
渡部 玲子
1
1国際医療福祉大学医学部血液内科
キーワード:
Castleman病
,
TAFRO症候群
,
POEMS症候群
,
インターロイキン-6
,
IL-6
,
血管内皮細胞増殖因子
,
VEGF
Keyword:
Castleman病
,
TAFRO症候群
,
POEMS症候群
,
インターロイキン-6
,
IL-6
,
血管内皮細胞増殖因子
,
VEGF
pp.1600-1604
発行日 2021年9月10日
Published Date 2021/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227812
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Point
◎TAFRO症候群,POEMS症候群でリンパ節腫大を認める場合,生検にてCastleman病の病理組織像を呈することがある.
◎本邦におけるCastleman病は多くが特発性多中心性Castleman病(iMCD)であり,中等症以上の症例ではトシリズマブが適応となる.
◎TAFRO症候群は最近本邦から提唱された疾患概念であり,多くの点においてiMCDとは異なる臨床像を呈する.治療としてはステロイドが第一選択である.
◎POEMS症候群では,多発性骨髄腫に準じた治療として,サリドマイドや自家造血幹細胞移植が奏効する.
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