特集 腎疾患—エキスパートへの質問で学ぶ診療のキホンと最新情報
膠原病
強皮症診療の基本と腎クリーゼの対処について教えてください
桑名 正隆
1
1日本医科大学大学院医学研究科アレルギー膠原病内科学分野
キーワード:
強皮症
,
腎クリーゼ
,
Raynaud現象
,
疾患修飾療法
,
抗RNAポリメラーゼⅢ抗体
,
アンジオテンシン変換酵素阻害薬
,
ACE阻害薬
Keyword:
強皮症
,
腎クリーゼ
,
Raynaud現象
,
疾患修飾療法
,
抗RNAポリメラーゼⅢ抗体
,
アンジオテンシン変換酵素阻害薬
,
ACE阻害薬
pp.1550-1554
発行日 2021年9月10日
Published Date 2021/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227803
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎全身性強皮症を早期に捉えるための徴候としてRaynaud現象,手指腫脹,爪郭毛細血管異常,爪上皮出血点がある.
◎全身性強皮症の臓器障害や予後の予測にはびまん皮膚硬化型,限局皮膚硬化型の病型分類が用いられる.
◎腎クリーゼのリスク因子として罹病期間4年以内の早期びまん皮膚硬化型,抗RNAポリメラーゼⅢ抗体,先行する心疾患やステロイド投与がある.
◎アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬の導入により腎クリーゼの短期死亡は減少したが,さらなる予後改善には早期診断,治療介入が不可欠である.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.