特集 腎疾患—エキスパートへの質問で学ぶ診療のキホンと最新情報
膠原病
見逃しやすいSAPHO症候群の診断と最新治療について教えてください
岸本 暢将
1
,
辻 成佳
2
1杏林大学医学部腎臓・リウマチ膠原病内科
2国立病院機構大阪南医療センターリウマチ膠原病アレルギー科
キーワード:
SAPHO症候群
,
掌蹠膿疱症
,
PPP
,
掌蹠膿疱症性骨関節炎
,
PAO
,
pustulotic arthro-osteitis
,
生物学的製剤
Keyword:
SAPHO症候群
,
掌蹠膿疱症
,
PPP
,
掌蹠膿疱症性骨関節炎
,
PAO
,
pustulotic arthro-osteitis
,
生物学的製剤
pp.1556-1559
発行日 2021年9月10日
Published Date 2021/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227804
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Point
◎SAPHO症候群は,Synovitis-Acne-Pustulosis-Hyperostosis Osteitisの頭文字をとったさまざまな疾患を含む概念で,皮膚所見に加え,特に前胸部(胸部・鎖骨を中心)に生じる無菌性の硬化性もしくは肥大性骨関節病変を引き起こす.
◎本邦では皮膚症状の80%以上が掌蹠膿疱症であり,その治療薬として生物学的製剤のIL-23阻害薬が2018年SAPHO症候群の亜型である掌蹠膿疱症(PPP)/掌蹠膿疱症性骨関節炎(pustulotic arthro-osteitis:PAO)に対して世界で初めて使用可能となった.
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