特集 患者満足度の高い便秘診療
それ,ただの便秘ですか?
便排出障害型便秘の診断と治療総論
黒水 丈次
1
1恵仁会松島病院大腸肛門病センター
キーワード:
便排出障害型便秘
,
奇異性収縮
,
骨盤底筋協調運動障害
,
排便造影検査
,
バイオフォードバック療法
Keyword:
便排出障害型便秘
,
奇異性収縮
,
骨盤底筋協調運動障害
,
排便造影検査
,
バイオフォードバック療法
pp.1562-1566
発行日 2020年8月10日
Published Date 2020/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227145
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎便排出障害型便秘は,直腸内の糞便を量的にも質的にも快適に排出できない状態である.
◎便排出障害の最も大きな原因は,骨盤底筋協調運動障害による奇異性収縮である.
◎診断は詳細な問診と直腸肛門指診により行うが,客観的な評価には肛門筋電図検査が有用である.
◎治療効果が悪い時は,鑑別診断として排便造影検査が必要となる.
◎便排出障害型便秘の治療として,バイオフィードバック療法は有効である.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.