特集 慢性便秘症診療の最前線
治療 便排出障害の診断と治療
味村 俊樹
1
,
本間 祐子
,
堀江 久永
1自治医科大学 外科学講座消化器一般移植外科学部門
キーワード:
バイオフィードバック
,
強迫症
,
筋電図
,
肛門部
,
鑑別診断
,
便秘
,
直腸瘤
,
排便造影
,
直腸診
,
直腸肛門管内圧検査
Keyword:
Rectocele
,
Defecography
,
Anal Canal
,
Biofeedback, Psychology
,
Diagnosis, Differential
,
Constipation
,
Obsessive-Compulsive Disorder
,
Electromyography
,
Digital Rectal Examination
pp.85-92
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2022096557
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<Headline>1 便排出障害とは、直腸にある糞便を、たとえ軟便でも十分量かつ快適に排出できない病態で、機能性便排出障害と器質性便排出障害に分類される。2 便排出障害の診断には排便造影検査が有用で、機能性便排出障害の原因としては骨盤底筋協調運動障害が、器質性便排出障害の原因としては直腸瘤や直腸重積がある。3 機能性便排出障害の治療はバイオフィードバック療法が有用で、直腸瘤や直腸重積に対する治療としては、病態説明に加えて、直腸瘤修復術やventral rectopexyなどの手術が有効な場合がある。
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