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特集 直腸癌術後の排便障害―低位前方切除後症候群(LARS)
II. 各論
2.術後の排便障害に対する検査(肛門直腸内圧検査・経肛門超音波検査・排便造影検査)
Postoperative examinations for low anterior resection syndrome
幸田 圭史
1
,
小杉 千弘
1
,
碓井 彰大
1
,
首藤 潔彦
1
,
森 幹人
1
,
佐塚 哲太郎
1
,
野島 広之
1
,
清水 宏明
1
K. Koda
1
,
C. Kosugi
1
,
H. Usui
1
,
K. Shuto
1
,
M. Mori
1
,
T. Sazuka
1
,
H. Nojima
1
,
H. Shimizu
1
1帝京大学ちば総合医療センター外科
キーワード:
肛門直腸内圧測定
,
排便造影検査
,
経肛門超音波検査
Keyword:
肛門直腸内圧測定
,
排便造影検査
,
経肛門超音波検査
pp.980-985
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_980
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低位前方切除後症候群(LARS)の臨床所見を評価するための検査方法につき概説を行った.排便造影では,新直腸の形状評価,安静時の疑似便保持の可否,肛門収縮の可否,疑似便の排出率などを評価する.肛門マノメトリーの所見としては,肛門内圧の低下,機能的肛門管長の短縮があり,直腸肛門抑制反射(RAIR)の消失もよくみられる所見である.経肛門超音波検査は術前に肛門括約筋断裂を診断するために有用であるが,術後の損傷や萎縮には,一部で評価されてきたものの用いられることは多くない.
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