特集 抗血栓療法のジレンマ—予防すべきは血栓か,出血か?
抗血栓療法に注意が必要な患者
血栓性素因をもつ患者への対応
川杉 和夫
1
1帝京大学医療技術学部臨床検査学科
pp.321-324
発行日 2019年2月10日
Published Date 2019/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226052
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Point
◎血栓性素因とは,一般的にアンチトロンビン(AT),プロテインC(PC),プロテインS(PS)欠乏症を指す.
◎本邦での発症頻度はPS欠乏症が最も多い.
◎血栓症は手術や妊娠などをきっかけに発症することが多い.
◎小児期から若年成人期において手術などの誘因がある場合には抗凝固薬を開始すべきである.
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