特集 これからの心不全診療への最新アプローチ—予防からチーム医療・先進医療まで
治療—慢性心不全
〔収縮能が低下している心不全(HFrEF)〕
両室ペーシング
南口 仁
1
1大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学
pp.2210-2214
発行日 2018年12月10日
Published Date 2018/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225944
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Point
◎両室ペーシング治療(CRT)は,同期不全を伴った左室収縮機能障害を有する慢性心不全(HFrEF)患者に対する非薬物治療として,予後改善効果が示されている.
◎早期介入が重要で,左脚ブロックであればNYHA分類 Ⅱ度からCRTの適応を考慮する.
◎QRS幅を中心とした現在の適応基準においても約3割程度にCRTに反応しない「ノンレスポンダー」が存在し,いかにノンレスポンダーを減らすかが実臨床での課題である.
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