カラーグラフ 非観血的検査法による循環器疾患の総合診断
左右両室拡張型心筋症と考えられた1例
大木 崇
1
,
福田 信夫
1
,
井内 新
1
,
小川 聡
1
,
青山 好美
1
,
森 博愛
1
1徳島大学医学部・第2内科
pp.1026-1034
発行日 1989年6月10日
Published Date 1989/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222521
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症例 17歳,男性
主訴 呼吸困難,浮腫後 既往歴・家族歴 特記すべきことなし
現病歴 12歳時より激しい運動の際に胸部圧迫感を訴えていたが,肥満によるものと考えて放置していた.昭和62年の学校健診の際,心電図異常を指摘されて近医を受診し,心不全の診断により内科的治療を受けたことがある.昭和63年8月頃より労作時呼吸困難,顔面および下肢の浮腫が出現し始め,精査の目的で当科に入院となる.約1カ月の入院後,経過観察のため自宅で様子をみていたが,昭和63年12月27日突然に死亡した.
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