特集 血液疾患を見逃さないために—プライマリ・ケアと専門医コンサルトのタイミング
血液検査値異常の考え方と紹介のタイミング
凝固異常
半下石 明
1
1NTT東日本関東病院血液内科
pp.1242-1245
発行日 2018年7月10日
Published Date 2018/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225723
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Point
◎凝固検査は,出血・血栓傾向のある場合や手術など侵襲的処置が必要な場合に行われる.
◎凝固検査は,ワルファリンやヘパリンなどの抗凝固薬の用量調整の指標にも用いられる.
◎凝固異常の多くは,上記薬剤や肝疾患,ビタミンK欠乏,悪性腫瘍などが原因となり,原因ごとの対応が必要である.
◎凝固異常を伴う若年者では,先天性疾患を疑った家族歴の聴取が重要である.
◎凝固異常の明らかな原因がなく出血症状のある症例では,早急に血液内科へコンサルトする.
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