今月の主題 凝固線溶系の新しい検査
カラーグラフ
血液凝固異常症
松田 保
1
Tamotsu MATSUDA
1
1金沢大学医学部第3内科
pp.216-218
発行日 1986年3月15日
Published Date 1986/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912897
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血液凝固の異常と言えば,以前はもっぱら出血性素因のみが問題とされたが,近年,極端な血栓傾向が存在するのに消費性凝固障害の結果,出血傾向も呈するDIC (汎発性血管内凝固)が注目され,次いでさまざまの先天性の血栓傾向の存在が明らかとなった.この場合,診断上,血液検査室の持つ役割はきわめて大きく,例えば,諸家によるDICの診断基準では検査室での凝血学的所見の異常が重視されている.
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