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特集 これだけは知っておこう—鼻出血への対応法
《診断・要因》
凝固能異常
Disorder of blood coagulation
都築 建三
1
Kenzo Tsuzuki
1
1兵庫医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
pp.982-988
発行日 2015年11月20日
Published Date 2015/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200761
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POINT
●止血機構は,血小板,凝固系,線溶系,血管の要素からなり,いずれの障害によっても出血傾向をきたす。
●止血に難渋する鼻出血は,全身疾患の部分症状である可能性がある。
●両側からの鼻出血,全身状態不良(高熱,全身倦怠感など)例には,出血傾向を考える。鼻処置を行った直後から多量の鼻出血が生じて,重篤な全身疾患が発見されることもある。
●血小板数が正常など,一般の止血機能スクリーニング検査では発見できない疾患が潜在する。
●全身疾患(血液疾患など)が疑われれば,速やかに内科専門医へコンサルトする。
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