特集 ここさえ分かれば—輸液・水・電解質
輸液・水・電解質のcontroversy
急性腎障害に対して利尿薬は有効か?
宇仁 理恵
1
,
土井 研人
2
,
白井 泉
3
1東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科
2東京大学大学院医学系研究科救急科学教室
3東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科
pp.1078-1083
発行日 2018年6月10日
Published Date 2018/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225680
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乏尿・無尿の急性腎障害(acute kidney injury:AKI)に対する利尿薬投与に関しては,投与のタイミング,用量・用法に加え,そもそも利尿薬使用の是非についてさまざまな見解がある.利尿薬使用は,あくまで体液コントロールの手段であるとする考え方もある一方で,尿量を維持すること自体が有益である可能性もある.
以下,AKIに対する利尿薬使用に関して賛成(Pros)・反対(Cons)の立場でエキスパートに論じていただいた.[長浜正彦]
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