今月の主題 水と電解質
電解質異常と治療法の相互関係
利尿薬
折田 義正
1
Yoshimasa Orita
1
1大阪大学医学部・第1内科
pp.758-759
発行日 1983年5月10日
Published Date 1983/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218270
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利尿薬とは"尿量を増加させる薬物"と定義されている.これは生体の体液の平衡をマイナスに傾ける作用のあることを示している.このことは,利尿薬が電解質異常の治療法において"両刃の剣"であることを意味する.すなわち,利尿薬は電解質異常の治療薬であるとともに,電解質異常をひき起こすもっとも可能性のある薬物であるといえる.
利尿薬を使用するにあたっては,利尿薬のもつこの性質を十分念頭において,各利尿薬の特性,薬動力学をしらべておく必要がある.
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