特集 気管支喘息・COPD診療に強くなる
気管支喘息・COPDの初期診断はこうすべき
呼吸機能検査で気管支喘息,COPD,ACOは鑑別可能か?
桑平 一郎
1
1東海大学医学部付属東京病院呼吸器内科
pp.58-61
発行日 2018年1月10日
Published Date 2018/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225286
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Point
◎気道可逆性試験でFEV1.0が400mL以上改善する場合は喘息と考えられるが,可逆性に乏しいリモデリングのある喘息とCOPDの鑑別は難しい.
◎DLCO,DLCO/VAが80%未満となるような肺拡散障害はCOPDの特徴であるが,障害の程度は気道病変でなく気腫性病変に相関する.
◎末梢気道病変優位型のCOPDやACOでは,肺拡散障害は軽度にとどまる.
◎末梢気道病変を反映する⊿N2,CV,CCの値から,喘息とCOPDを単純に鑑別することが難しい症例がある.
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