特集 肺炎への最新アプローチ—ジェネラリストの立場とスペシャリストの視点から
診断─原因を把握する:さまざまな微生物検査法と具体的な現場での使用例
誤嚥の近年の生理的評価法
越久 仁敬
1
1兵庫医科大学生理学生体機能部門
pp.50-53
発行日 2017年1月10日
Published Date 2017/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224550
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Point
◎常食を食べている人の誤嚥の評価には,質問表によるスクリーニングが有用である.
◎誤嚥の生理学的評価では,「気道を防御する能力」を測ることが重要である.
◎気道を防御する能力で重要なのは,「気道防御機構としての嚥下反射」と咳反射である.
◎気道防御機構としての嚥下反射で見落とされがちなのは,呼吸と嚥下の協調性である.
◎標準的な嚥下機能評価法である嚥下造影検査と嚥下内視鏡検査は,オールマイティの検査ではない.
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