特集 神経筋疾患、新たな治療の時代へ
近年の進歩 分子療法
粟野 宏之
1
1神戸大学医学部附属病院 小児科
キーワード:
Antisense Oligonucleotides
,
遺伝学的治療
,
ナンセンスコドン
,
Dystrophin
,
エクソン
,
筋ジストロフィー-Duchenne型
,
分子標的治療
,
Ataluren
,
アンチセンス療法
Keyword:
Dystrophin
,
Exons
,
Genetic Therapy
,
Oligonucleotides, Antisense
,
Codon, Nonsense
,
Muscular Dystrophy, Duchenne
,
Molecular Targeted Therapy
,
Ataluren
pp.18-24
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020104618
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●DMDはジストロフィン遺伝子の変異の異常から生じたジストロフィン欠損を病因とするため、根治療法はジストロフィン発現の回復を目指すものである。●現在治験が実施されている分子療法の中にエクソンスキッピング誘導治療とリードスルー誘導治療がある。●エクソンスキッピング誘導療法はアンチセンスオリゴヌクレオチドを用いて、mRNA上のアミノ酸の読み取り枠のずれを修正し、機能的なジストロフィンを産生させる方法である。●リードスルー誘導療法はナンセンス変異を読み飛ばし、ジストロフィンを産生させる方法である。
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