特集 超高齢時代の内科診療
感染症
高齢者の予防接種と注意点—肺炎球菌,インフルエンザ,破傷風
坂西 雄太
1
,
倉田 毅
1,2
1佐賀大学医学部地域医療支援学講座
2医療法人けやき会くらたクリニック
pp.1604-1607
発行日 2016年9月10日
Published Date 2016/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224371
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ポイント
●高齢者を対象とした肺炎球菌ワクチンには23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(PPSV23)と13価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13)の2種類があり,侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)の予防に重要である.
●PPSV23は対象年齢が限定された定期接種であり,PCV13は任意接種のみである.IPDの高リスク者には任意接種であっても接種を検討する.
●高齢者に対するインフルエンザワクチンは,毎年の接種が推奨される.
●1967年以前に出生した者は破傷風トキソイドの定期接種歴がない.破傷風の予防には3回接種による基礎免疫の獲得,また10年ごとの追加接種が必要である.
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