特集 外来で出会う呼吸器common疾患
呼吸器系の外来治療総論
ワクチン—肺炎球菌とインフルエンザ
宮下 修行
1
1川崎医科大学総合内科学1
pp.1526-1530
発行日 2015年8月10日
Published Date 2015/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223660
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ポイント
●わが国では肺炎が死因の第3位であり,死亡例の約97%は高齢者である.高齢者肺炎の多くは誤嚥が関与しており,高齢者肺炎の予防が国策の1つである.
●1988年に23価肺炎球菌多糖体ワクチン(PPSV23)が発売され,2014年に沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13)が成人で承認された.
●2014年10月からPPSV23が定期接種化されたが,その対象は65歳から5歳区切りとなっている.
●日本臨床内科医会の研究では,2001年以降,多くのシーズンで接種群のほうが非接種群よりもインフルエンザ発生率が低く,ワクチンの有効性が示されている.
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