特集 誰も教えてくれなかった—慢性便秘の診かた
ケース別対応
精神疾患患者の便秘
藤原 修一郎
1
,
加納 亜希子
1
,
田中 優子
1
1金沢文庫エールクリニック
pp.1411-1414
発行日 2016年8月10日
Published Date 2016/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224330
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
●統合失調症の長期療養者では,自覚症状がなくても麻痺性イレウス,巨大結腸症を起こしていることがある.
●定型抗精神病薬,三環・四環系抗うつ薬,多剤併用療法では便秘になりやすく,非定型抗精神病薬単剤,SSRI, SNRIでは,便秘は少ない.
●高齢者のうつ病では,心気妄想(極端な便秘へのとらわれ)を形成することがある.
●摂食障害では便秘薬の乱用に気をつける.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.