特集 誰も教えてくれなかった—慢性便秘の診かた
ケース別対応
認知症,Parkinson病患者の便秘
眞鍋 雄太
1,2
1横浜新都市脳神経外科病院内科
2横浜新都市脳神経外科病院認知症診断センター
pp.1415-1419
発行日 2016年8月10日
Published Date 2016/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224331
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ポイント
●高齢者における慢性便秘は,生理および行動面での加齢性変化が成因となる.
●認知症に伴う心理および行動障害(BPSD)が便秘の成因となりうるので,BPSDへのアセスメントが必須である.
●臨床像は異なるが,Parkinson病とLewy小体型認知症は神経病理学的に連続したLewy小体病である.
●マグネシウム製剤の連用で,Parkinson病非運動症状の増悪をきたす場合がある.
●アントラキノン系刺激性下剤の長期連用は,Lewy小体病に伴う便秘の増悪要因となる.
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