臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集
IV.消化管疾患
3.患者に応じた投薬のコツ
便秘患者
増田 久之
1
1秋田大第1内科
pp.1897-1899
発行日 1978年12月5日
Published Date 1978/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208192
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はじめに
便通異常,ことに便秘を訴える患者はきわめて多いが,消化器疾患の患者に限られることなく,循環器系,呼吸器系,神経系,泌尿器系ならびに内分泌系の患者あるいは感染症,血液疾患などの内科系患者に広くみられるばかりでなく,外科,産婦人科,精神科,皮膚科,耳鼻咽喉科,眼科などの各科領域の患者にみられる.このため便秘の原因はきわめて多岐にわたり,その治療法も複雑である.
したがって,便秘患者を対象として,患者に応じた投薬のコツを考えるには,便秘の根本問題,定義,排便機構,発生機序,下剤などについて考察を加え,さらに便秘を臨床的に分類し,それぞれについて治療法を検討することにしたい.
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