連載 高齢者の元気をサポートする漢方処方プロセス 第8回
「便秘」
谷川 聖明
1,2
1谷川醫院院長
2京都大学医学部附属病院特任病院准教授
pp.527-534
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2023040021
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便秘に対する漢方治療のポイント
①まずは大黄剤の適応の有無を見分ける. ② 大黄の適応ありの場合は麻子仁丸か潤腸湯を,大黄の適応なしの場合は大建中湯を考慮する. ③冷えを伴う便秘に対しては,大建中湯を第一選択とする. ④燥屎に対しては麻子仁丸か潤腸湯を考慮するが,血虚の強い病態には潤腸湯を用いる. ⑤大黄剤を使用する際は,大黄含有量を念頭に置き用量の調整を行う.
今回は「腰痛」に対する漢方治療について解説します.まずは症例を提示します.どのような漢方薬が適応となるか考えてみましょう.
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