特集 心不全クロニクル—患者の人生に寄り添いながら診る
入院管理:速やかに血行動態を改善する
【急性期:心原性ショックに対処する】
機械的補助—IABP,PCPS
岡島 正樹
1
1金沢大学附属病院集中治療部
pp.1066-1070
発行日 2015年6月10日
Published Date 2015/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223544
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ポイント
●IABPは,後負荷軽減と冠灌流圧維持を目的とする補助装置である.
●PCPSは,心原性心肺停止に有効で,PCIおよび低体温療法併用の有効性が示唆されている.
●IABPが生命予後を改善しないというデータの存在や,PCPSの絶対的エビデンス不足もあり,ルーチンで使用するものではない.
●PCPSは,切り札的デバイスながら,一時的(ブリッジング)治療であることを念頭に置き,患者の人生を見据えた選択が必要である.
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