特集 循環器救急の最前線—初期診療と循環管理を極める
Ⅲ.初期診療に必須の検査と処置をマスターする
補助循環法 IABP
鶴岡 歩
1
,
有元 秀樹
1
1地方独立行政法人大阪市民病院機構大阪市立総合医療センター救命救急センター
pp.552-556
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200194
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Point
・拡張期にバルーンをinflation(拡張)することで(diastolic augmentation),冠動脈への血流,酸素供給量が増加する.
・収縮期にバルーンをdeflation(収縮)することで(systolic unloading),後負荷が軽減され心拍出量が10〜20%程度増加する.
・inflationとdeflationのタイミングがずれると上記の効果が得られず,逆に心負荷となってしまうことがある.
・V-A ECMO使用患者においてIABPを併用することで,ECMO離脱成功率,28日予後,院内死亡率の改善が期待される.
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