特集 心不全クロニクル—患者の人生に寄り添いながら診る
入院管理:速やかに血行動態を改善する
【急性期:心原性ショックに対処する】
強心薬—カテコラミン,PDEⅢ阻害薬
梶本 克也
1
1関川病院循環器内科
pp.1062-1065
発行日 2015年6月10日
Published Date 2015/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223543
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ポイント
●体血圧低下⇒腎血流量低下による乏尿に対してドパミン投薬を検討するが,ドパミンよりもノルエピネフリンのほうが速やかに体血圧および尿量流出へ影響する可能性がある.
●β遮断薬導入後の慢性心不全の急性増悪症例に対しては,ドブタミンの限界を考えながらドブタミンとPDEⅢ阻害薬の併用を早期より積極的に検討すべきである.
●低心拍出性心不全に対して,ドブタミンとPDEⅢ阻害薬の併用療法の有効性は高いが,各薬剤の投薬量に注意してPDEⅢ阻害薬を治療早期より積極的に活用すべきである.
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