特集 感染症診療 それ,ホント?
入院編
バンコマイシンの初期投与設計や血中濃度に基づく投与量の調節にはコツがあるってホント?
添田 博
1,2
1東京医科大学病院薬剤部
2東京医科大学病院感染制御部
pp.947-951
発行日 2015年5月10日
Published Date 2015/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223515
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ポイント
●バンコマイシンの初期投与設計には,負荷投与量と維持投与量を決定するというプロセスがある.
●負荷投与の適否は,複雑性感染症の有無や腎機能低下などを考慮して決定する.
●維持投与量は腎機能に応じたノモグラムを利用するか,「維持投与量=24×CLcr」といった簡便な式を利用することも可能.
●血中濃度測定に基づく投与量の調節は,定常状態であれば,投与量と血中濃度は比例計算にて算出することが可能.
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