増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
内分泌学的検査
副腎・腎
尿中メタネフリン,尿中VMA
磯部 和正
1
1筑波大学医学医療系
pp.376-377
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223316
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検査の概要
血中カテコールアミンの70%はカテコール-O-メチルトランスフェラーゼ(COMT)によってメトキシ化され,24%はモノアミン酸化酵素(MAO)によって脱アミノ化されるなどして代謝される.また,褐色細胞腫の腫瘍自体がCOMTを多く含み代謝物を産生している.したがって,メタネフリン,バニリルマンデル酸(vanillylmandelic acid:VMA;メタネフリンがさらに脱アミノ化された最終代謝産物)などのカテコールアミン代謝物の測定が重要となる.
メタネフリン(MN)2分画には,メタネフリンとノルメタネフリン(NMN)があり,それぞれアドレナリン,ノルアドレナリンのOメチル誘導体である.血中メタネフリンには遊離型と抱合型があるがほとんどが抱合体であり,検査では抱合を加水分解して測定している.
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