増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
血液生化学検査など
窒素化合物,腎機能検査
クレアチニン,クレアチン
宮川 太郎
1,2
,
和田 隆志
3
1金沢大学附属病院検査部
2金沢大学附属病院腎臓内科
3金沢大学大学院医薬保健学総合研究科血液情報統御学
pp.182-184
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223246
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
クレアチニン
検査の概要
クレアチニンは,筋肉へ取り込まれたクレアチンの通常約2%から不可逆的に生成される.そのため,血清クレアチニン値は筋肉に含まれるクレアチン量と比例する.
血中へ放出されたクレアチニンは,腎外での排泄や尿細管での再吸収・分泌がほとんどなく糸球体から濾過される(ただし,わずかに近位尿細管から分泌される).したがって,血清クレアチニン値は腎機能のおおよその指標とされる.
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.