特集 循環器薬up to date 2015
循環器領域における主要薬剤の使い分け
ACE阻害薬とARB
浦田 秀則
1
1福岡大学筑紫病院循環器内科
pp.123-129
発行日 2015年1月10日
Published Date 2015/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223036
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ポイント
●循環器疾患では,十分な降圧と脳心血管疾患合併率減少のために降圧薬を使用する.
●ACE阻害薬とARBは各種臨床試験でほぼ同等の降圧効果をもつことが証明されている.アドヒアランスはARBが優れているが,心疾患でのエビデンスはACE阻害薬のほうが優れている.
●CKDで糖尿病や蛋白尿を合併する場合はRAS阻害薬が第一選択薬であり,ACE阻害薬とARBは同等に有効である.
●RAS阻害薬で降圧が不十分な症例では長期作用型CCBや利尿薬を併用することで,RAS阻害薬の効能が強化される.
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