特集 心不全のすべて―増え続ける心不全患者にどう対峙するか
心不全の診断と治療
ACE阻害薬/ARBとARNIの使い方
堂垂 大志
1
,
砂山 勉
1
,
末永 祐哉
1
1順天堂大学医学部附属病院順天堂医院循環器内科
キーワード:
sacubitril valsartan
,
ネプリライシン阻害薬
,
ナトリウム利尿ペプチド
Keyword:
sacubitril valsartan
,
ネプリライシン阻害薬
,
ナトリウム利尿ペプチド
pp.31-35
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_31
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪ARNIはネプリライシン阻害薬とARBの合剤で,収縮力の低下した心不全(HFrEF)の生命予後改善効果を有する薬剤である.
▪HFrEF患者に対して,心不全の標準治療(β遮断薬,ACE阻害薬,ARB,MRA)を投与しても症状の残る場合にACE阻害薬/ARBからARNIへの変更が推奨される.
▪収縮力の保たれた心不全(HFpEF)でも有効性を示すエビデンスが確立しつつあり,今後は適応が拡大していく可能性を秘めている.
© Nankodo Co., Ltd., 2021