今月の主題 高血圧診療のエビデンスと個別的治療―主治医の役割とジレンマ
Controversy
脳卒中予防のために優れているのはACE阻害薬/ARBかCa拮抗薬か?
ACE阻害薬/ARBの立場から
八田 告
1
,
武田 和夫
1
1京都府立医科大学腎臓・高血圧内科
pp.114-116
発行日 2004年1月10日
Published Date 2004/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100682
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脳血管障害,いわゆる脳卒中は脳出血,ラクナ梗塞,アテローム血栓性脳梗塞に大別されるが,近年,脳梗塞の発症率が増加し,脳卒中の大部分を占めるようになっている.
しかし,増加しつつある脳血管障害に対する降圧薬間の効果の差異については,必ずしも十分に解明されていない.そこで,今回降圧薬のなかからRAS(renin-angiotensin-aldosterone system)阻害薬を取り上げ,脳卒中急性期の脳保護作用および脳卒中発症抑制効果に分け述べる.
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