今月の主題 高血圧の臨床―焦点の合った個別診療へ向けて
基本的な降圧療法と薬の選び方
【降圧薬の特徴と適応】
ACE阻害薬とARBの効果と相違
大蔵 隆文
1
,
檜垣 實男
1
1愛媛大学大学院病態情報内科学
pp.96-99
発行日 2007年1月10日
Published Date 2007/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101972
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ポイント
●アンジオテンシンII(AII)受容体には,アンジオテンシンタイプ1(AT1R)およびタイプ2受容体(AT2R)が存在し,AIIの主な作用はAT1Rを介する.
●アンジオテンシン変換酵素(ACE)は,ブラジキニンを増加させ,心血管保護に働く.
●ARBは,AT2Rを介して心血管保護に働く.
●ACE阻害薬,ARBともにアンジオテンシン(1-7)を増加させ,心血管保護に働く.
●新規抗アルドステロン薬やレニン阻害薬の登場が期待される.
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